「終末期を穏やかに迎えるために」――お看取りパンフレットを作成しました

こんにちは、訪問看護ステーションひなたです。

今回は、私たちが新たに作成した「終末期のお看取りパンフレット」についてご紹介させていただきます。

終末期という言葉を耳にすると、どうしても胸が苦しくなる方も多いかもしれません。「大切な人とのお別れ」――それは、できれば考えたくないことでもあり、実際に直面すると戸惑いや不安、さまざまな感情が湧いてくるものです。そんな時に、少しでも安心して過ごしていただけるようにと、私たちはこのパンフレットを作成しました。

この冊子には、ご本人さまやご家族が感じやすい疑問や不安に寄り添う形で、看取りまでの時間をどう穏やかに過ごすかのポイントをわかりやすくまとめています。内容は、実際に訪問看護の現場でいただいたお声をもとに、スタッフみんなで話し合いながら、一つ一つ丁寧に作り上げました。

そして、このパンフレットには特別なあたたかさを感じていただける工夫もあります。

イラストは、以前ご自宅での看取りを経験されたご家族さまが、ご自身の体験をもとに描いてくださったものです。介護の合間にそっと見守るような視線や、そっと手を握る仕草――その一つひとつに、静かな優しさと深い想いが込められています。

また、冊子全体の編集は、私たちが信頼するデザイナーさんにお願いしました。色使いや質感にもこだわり、手に取ったときにふっと心がほぐれるような、そんな仕上がりになっています。

パンフレットは、ご希望があればどなたにもお渡しできます。「まだ考えるには早いかも」と感じる方にも、「いつかのために」という気持ちで受け取っていただけたらと思っています。

お看取りの時間は、決して「ただのお別れ」ではなく、大切な時間を共に過ごすかけがえのないひとときです。私たちはその時間を、少しでも穏やかに、心静かに過ごしていただけるように、そっと寄り添っていきます。

これからも、利用者さまとご家族にとって「安心して過ごせるおうち時間」を支える存在であり続けられるよう、日々心を込めて支援してまいります。

どうぞ、どんな些細なことでも気軽にお声かけくださいね。