マウスケアのお悩み♪ 簡単「歯ブラシ吸引器」の作り方

こんにちは、訪問看護ステーションひなたです。

今回は、吸引器をご使用中の方やそのご家族からよくお聞きする「お口のケアがうまくできない…」というお悩みに対して、ひとつの工夫をご紹介したいと思います。

スポンジブラシでは汚れが取りきれなかったり、歯ブラシを使うと唾液や水分が喉の奥に流れてしまい、誤嚥が心配になったり…。また、「なかなかお口が開かなくて時間がかかる」「手早くケアを終わらせたい」というお声もよく伺います。

そんなときに役立つのが、「歯ブラシ吸引器」です!

今回は、ご家庭でも簡単に作れる方法をご紹介します。

《歯ブラシ吸引器の作り方》

ご用意いただくものはこちらです。

  • 吸引チューブ
  • 歯ブラシ(ヘッドは小さめのものがおすすめです)
  • 紙テープ(ガーゼなどを留める医療用の紙テープでOK)

作り方の手順

吸引チューブの先を斜めにカットします。
→吸いやすくするための工夫です。

歯ブラシの真ん中の列の毛をカットします。
→ここにチューブを通すため、真ん中を少し空けます。

歯ブラシに吸引チューブを差し込み、紙テープで固定します。
→差し込んだチューブが動かないように、しっかりと固定しましょう。

吸引器に接続して、ブラッシングスタート!
→歯ブラシを使いながら同時に唾液や水分を吸引できるので、誤嚥のリスクを抑えられます。

ポイント:

  • 歯ブラシで硬い汚れを落とした後に、スポンジブラシでお口の中を軽く拭きあげると、より清潔になります。
  • 無理に長時間行わず、本人のペースに合わせて行ってください。
  • お口を開けにくい方には、まずリラックスしていただく声かけや、ほっぺたを優しくマッサージするなどの工夫も効果的です。

口腔ケアは、見た目の清潔さだけでなく、誤嚥性肺炎の予防にもつながるとても大切なケアです。でも、環境や道具が整っていないと、「やりたいけど怖い」「どうしたらいいかわからない」という不安もありますよね。

今回ご紹介した「歯ブラシ吸引器」は、ほんの少しの工夫で、安全性と清潔感を両立できるとても便利な方法です。

もしご不明な点や、不安なことがあれば、私たち訪問看護師にいつでもご相談ください。一緒に、お口の健康を守っていきましょう!