小さな勇気が生んだ外出への道のり

こんにちは、訪問看護ステーションひなたです!

今回は、心臓病をお持ちの利用者さんが、「人の手を借りずに自分で外出する」という目標を少しずつ達成していった素敵なエピソードをご紹介します。

この利用者さんは、ベッドから動くことで呼吸苦や胸の痛みを感じており、動くことに対する恐怖心がありました。心臓に負担をかけるのではないかという不安が大きく、長い間、外出することもできませんでした。しかし、心の奥底では「自分の足で動きたい」という強い思いがありました。

最初の一歩は、ベッド周りでのリハビリと呼吸法の練習から始まりました。まず小さな動きから無理なく取り組めるようにサポートし、呼吸法の練習を重ねることで、少しずつ恐怖心を取り除いていきました。呼吸法を習得することで、動く際の呼吸が楽になり、不安が少しずつ和らいできました。

次のステップとして、ベッド周辺でのリハビリや自宅内の歩行練習を行い、ご自宅での移動を少しずつ広げていきました。福祉用具を使いながら、自宅内での歩行が徐々に可能になり、ご自身で動ける範囲が広がるにつれて自信もついてきました。

そして、ついに利用者さんは新たな目標として、「自分の足で外出したい」という思いが出てきました。外出用の歩行器をレンタルし、少しずつ外での歩行練習を始めました。

外出を始めた当初は、少しの距離でも心配や不安がありました。しかし、少しずつ距離を伸ばし、時間をかけて無理なく取り組むことで、ついに利用者さんは自信を持って外に出られるようになりました!

心臓病という状況の中でも、自分の足で歩きたいという強い思いが利用者さんを支えました。小さな一歩一歩が積み重なり、やがて大きな成果となって現れたのです。私たちは、これからもその夢を応援し、安心して外出できるように引き続きサポートしていきます。

訪問看護では、利用者さん一人ひとりの目標や思いを大切にしながら、心身の健康を支えるケアを提供しています。今回のように、不安を抱えながらも自分の力で歩んでいこうとする利用者さんの姿に、私たちも日々励まされています。

今後も、利用者さんが安心して生活できるように、私たちはサポートを続けていきます!

ブログ

前の記事

看護大学生の総合実習