ご家族に会いたい——想いをつなぐ北海道への旅

こんにちは、訪問看護ステーションひなた鈴木です。

今回は、ご利用者さんの「家族に会いたい」という一言から始まった、北海道への2泊3日の旅をご紹介します。

10月29日から31日まで、ご利用者さんと一緒に北海道を訪れました。ご家族が暮らす土地を訪ねるという、特別な目的のある旅です。

出発前には、ご利用者さんの普段の生活状況を改めて確認し、ケアマネジャーさんや他職種の方々、ご家族と連携をとりながら、荷物の準備や移動手段の確認を行いました。万全の準備を整え、いざ出発です!

空港までは、普段から利用されている介護タクシーで向かい、空港では「じぇぷと」さんのご協力のもと、事前調整がしっかりされていたおかげで、CA(客室乗務員)の皆さんにもとても丁寧に対応していただき、安心して搭乗することができました。

北海道に到着すると、待ちに待ったご家族との再会の瞬間。温かな空気に包まれたひとときでした。

夕食には、北海道ならではの「ジンギスカン」をご家族と一緒に楽しみました。普段であれば咽せてしまうような食形態のはずが、不思議と咽せることなく、美味しそうに召し上がっている姿がとても印象的でした。

翌日もご家族と再会し、今度はお寿司を一緒にいただきました。「普段の生活では難しいかも…」と私たちが思うようなメニューも、ご家族との時間の中では笑顔で、そしてゆっくりと楽しんでおられました。きっと、心の満足が身体にも良い影響を与えてくれていたのだと思います。

その後、時間に余裕ができたため、話題のスポット「エスコンフィールド」へも足を運びました。美しい芝生を見て「きれいだね」と微笑まれた表情が忘れられません。ただ、さすが北海道、寒さが厳しく長居はできず、早めに切り上げることになりましたが、それもまた旅の思い出です。

さらに、ご家族だけの時間もほんの少しですが作ることができ、心の距離がさらに近づいたように感じました。

最終日の3日目は、ゆっくりと飛行機で帰路につきました。道中も体調に大きな変化はなく、無事に帰宅することができました。

今回の旅では、普段見ることができないようなご利用者さんの笑顔にたくさん出会えました。そして、普段の生活ではなかなか口にできないようなお食事も、ご家族と共に楽しみながら召し上がる姿に、私たちスタッフも胸がいっぱいになりました。

このようなかけがえのない瞬間に立ち会わせていただけたこと、本当にありがたく思っています。

最後に、この旅の実現にご協力いただいた「じぇぷと」の皆さま、ケアマネジャーさん、そして何よりも温かく迎えてくださったご家族の皆さまに、心より感謝申し上げます。

これからも、ご利用者さんの「やってみたい」「会いたい」「行きたい」という想いに寄り添い、実現に向けてサポートしてまいります。