「人生会議」普及啓発活動 〜逢妻中学校区での取り組み〜
こんにちは、訪問看護ステーションひなたの鈴木です。
先日、豊田市役所地域包括ケア企画課のご協力のもと、逢妻中学校区にて「人生会議」(ACP: アドバンスケアプランニング)の普及啓発活動を行いました。今回のイベントは地域の皆さんに、緊急時の医療機関への受診方法や、自分自身の望む医療やケアについて、事前に考え、共有する大切さを伝える場として開催されました。
まず、豊田市役所地域包括ケア企画課の担当者より、緊急時の医療機関への受診方法についての説明がありました。具体的な手順や連絡先の確認方法、どのように対応すれば良いかといった内容を丁寧に説明していただき、参加者の皆さんからも多くの質問が飛び交い、非常に有意義な時間となりました。
その後、私から「人生会議」についてお話をさせていただきました。参加者の方々は私よりも年上の先輩方が多く、皆さんとてもお元気で積極的に参加してくださいました。嚥下機能の低下に備える嚥下体操も、皆さん楽しく真剣に取り組んでいただき、活気ある雰囲気がとても印象的でした。
私のお話では、「これからの生活は人それぞれであり、自分の想いや希望を大切にしながら進んでいくことが重要だ」というメッセージを伝えました。また、豊田市が作成している「私のノート」というツールもご紹介し、皆さんに自分の想いを自由に記載し、信頼できる方に共有することの大切さをお話しました。「人生会議」の本質は、日々の生活や医療について自分の意思を明確にし、それを周囲と共有することです。さらに、状況に応じて内容をいつでも見直し、変更しても良いということも強調しました。
事例を交えたお話の中では、「自分の希望を家族と事前に相談しておくことで、いざという時にスムーズな対応が可能になる」という点を具体的に説明しました。お話の後、参加者の皆さんからは「これからも家族と自分の想いを相談していきたい」という前向きなお声をいただき、大変嬉しく感じました。
これからも、皆さんお一人おひとりが自分の望む医療やケアを受けられるよう、私たちは全力でサポートしてまいります。人生の大切な選択肢を、自分自身でしっかりと決め、それを信頼できる人に伝えていくことが、豊かな人生を送るための第一歩です。今後もこのような活動を通じて、地域の皆さんが自分らしく生きられるようお手伝いしていきます。