苦痛なくスッキリ排泄するために ~排泄支援の学び~

こんにちは!訪問看護ステーションひなたです。

先日、排泄支援についての研修に参加し、多くの学びを得ましたのでご紹介します。
今回の研修では、石川県小松市の訪問看護ステーション「ややのいえ」の榊原千秋先生を講師にお迎えし、排泄ケアの基礎から実践まで幅広く学ぶことができました。排泄は生活の中でとても大切な要素であり、私たちが利用者さんを支援する上で欠かせない知識と技術の一つです。

排泄支援の第一歩は、利用者さんの排便状況をしっかりと把握することです。排便の頻度、形状、色、におい、さらに排便にかかる時間などを具体的にアセスメントすることで、その方に適した支援方法を見つけることができます。例えば、「便秘」という言葉にひとまとめにされがちですが、腸の動きが鈍くなるタイプの便秘、食生活や睡眠、ストレスや生活環境が原因となる便秘、筋力低下による便秘など、原因はさまざまです。それぞれの原因に適したケアを行うためには、正しい判断が必要であることを学びました。

また、薬に頼りすぎない排泄支援の方法についても詳しく学びました。腹部を優しくマッサージすることで腸の動きを促進したり、排便を助けるツボを押したりする方法は、利用者さんに負担をかけず自然な排泄をサポートできます。従来の「のの字マッサージ」に加え、より効果的なマッサージの方向や力加減を実践的に教えていただきました。薬の使用は必要に応じて行いますが、その頻度を減らし、利用者さん自身が排泄コントロールを取り戻せるよう支援することの大切さも改めて感じました。

排泄に関する課題は、利用者さんやそのご家族にとってデリケートな問題です。私たちはこれからも利用者さんの想いに寄り添いながらサポートを続けてまいります。今回の学びを活かし、身体的なケアだけでなく、心のケアにもつながるような支援を目指して取り組んでいきます。